2014年10月25日土曜日

こちらは、8/16に撮った手亡豆とその畑。まだ、緑一色です。


9/1 だいぶ枯れてきました。

9/13 こちらは黒大豆です。すっかり秋の色になっています。

馬鈴薯・大根・ニンジンと並行して、それぞれの豆を収穫をします。


10/20 冬が近づいてきました。
あずきのサヤをちょっと覗いてみましょう。

2014年10月1日水曜日

馬鈴薯の収穫を終える

今年は天候に恵まれたお蔭で、例年になく順調に作業がはかどり、9月末までにすべての馬鈴薯の収穫を終えました。


東京から1か月の予定で滞在している研修生も頑張って作業をしました。

ポテトハーベスタの上で撮影。
何往復もするので、振動で頭がフラフラしてきます。船に乗ったあと、下船してもまだ揺られているような、あんな感じ。



自然の恵みに感謝! 人も機械もお疲れ様でした。
あとは、豆の収穫と、引き続き大根・人参の出荷です。

2014年9月15日月曜日

ポテトハーベスタ始動

一部手掘りで馬鈴薯の収穫を始めていましたが、いよいよポテトハーベスタの出動です。
まずは機械の整備。


畝に沿ってハーベスタを走らせると、掘り揚げられたイモはロータリーバケットに入ってぐるぐる回り、小石や土をある程度落とします。
その後、ベルトコンベアーに載って出てきたイモを選別するのですが、今回が二年目の私には難しい作業です。固まった土塊と石、腐れイモをはじき出すのが精一杯。


畑の起伏によって土の状態が変わるので、急に土塊がたくさんあがってくると取り除くのが間に合わず、パニックになります。そういう時は、「ストップ!ストップ!」とドライバーに声をかけて、止まったりスピードを緩めたりして加減してもらいます。

一往復したら、タンクに溜まったイモをコンテナに排出します。時々シュート(緑の袋)を少し引っ張って、イモが均等に収納できるように加減します。

大根や人参の出荷も同時に行うので、一日中馬鈴薯に掛かりきりにはなれません。隣に見えるのは人参の区画。
風のない穏やかな日だったので土埃はあまり立ちませんでしたが、作業が終わるとマスクをしていても耳から鼻から土で真っ黒です。

今日は祝日だったので、上空を近所の農道空港(スカイポートきたみ)から飛び立ったグライダーが何回も旋回していました。

2014年9月11日木曜日

自然栽培の土づくり: 「根がよく張れる土」をつくる

(1)燕麦(えんばく)の働き

収穫の秋です。大根、ニンジン、豆、ジャガイモと、収穫に大わらわの今日この頃。
一方、来年の収穫に向けて、秋まき小麦の播種も行いましたので、いよいよ自然栽培の土づくりについてレポートしましょう。
今回は、今年収穫した小麦畑の隣に植えられていた燕麦と大豆について。

燕麦というのは、私たちの食卓にはあまりなじみのない穀物ですね。
ちょっと調べてみたところ、燕麦は別名オーツ麦とよばれ、英名はoat。日本では明治時代に馬の飼料として栽培が始まったようです。
そして、オーツ麦を加工するとシリアルの一種、オートミールになるのですね。これに他の穀物やナッツとかドライフルーツや甘味を加えて焼くと、みんなの大好きなグラノーラになるのだそうです。あれに燕麦が入っていたとは!

さて、この燕麦は収穫をしません。このまま鋤き込んでしまいます。では、何のために植えたのでしょうか。
答えは、「土を柔らかくするため」でした。

一般にはマメ科のクローバーやレンゲソウ、キク科のマリーゴールドやヒマワリ、燕麦などを「緑肥」として鋤き込み、肥料とする考え方がありますが、自然栽培には施肥の考え方はありません。
自然栽培としては、根をよく張らせて土を物理的にやわらかくすることが目的です。自然栽培の土づくりの基本は、根が良く張れる土をつくることです。

燕麦を蒔いた畑は、来年小麦を収穫するために、9月になったらすぐ播種できる準備が必要でした。
この畑は春一番にサブソイラーで1メートルの深さまで耕しました。ところが、いくら機械で深耕しても、そのままにしておくと土が固く締まっていきます。深耕したら、必ず植物の根が深く入ることが大切です。そのため、根が深く入る麦類を利用することが多いのです。麦類の根は、他の作物に比べて多く、しかも深く伸びていきます。
また、根が深く張るので、肥料の毒を分解・吸収して畑をきれいにする「クリーンクロップ」として活用できます。
ちなみに、ここの農場は一番古い畑で40年間自然栽培を続けていますので、クリーンクロップとしての必要はもうないのですが、自然栽培を始めて間もない畑では有効な方法です。

8月にはこんなに燕麦が繁茂していました。(8/1撮影)

こちらが、燕麦が鋤き込まれた後です。(8/16撮影)

大豆は収穫して、小麦を収穫したあとの場所(クローバーが繁茂している)に仁王積みされました。乾燥させるためです。(9/1の記事参照)
クローバーは降雪まえのギリギリまで大きくしてから鋤き込みます。

自然栽培では、秋まき小麦は一般よりも5日ほど早く播種する必要があります。一般農法では、春に秋まき小麦に肥料を与えますが、自然栽培では施肥をしません。ですから、少しでも大きく育ててから冬を越えさせるというのが経験から得た知識です。

ロータリーがけをして、秋まき小麦播種、完了です!
品種は「きたほなみ」。

2014年9月1日月曜日

大豆と馬鈴薯の収穫

小麦畑の隣にある大豆を収穫しました。
こちらは8/16に撮影した大豆の写真。このまま茹でたら枝豆です。

刈り取った大豆は積み上げて乾燥させます。仁王積みと言います。
暑い盛りにこれを作るのは大変です。


玉ねぎのコンテナにブルーシート(オレンジもある)をかぶせると、四角いから小人の家みたいですが、仁王積みはどちらかといえば茅葺屋根ですね。
どちらも遠目から見ると、かわいいです。

続いて、馬鈴薯の手掘り。
8月末に強い降雨があったため、作業を前倒しして馬鈴薯の収穫が始まりました。



小粒ながら、よい馬鈴薯ができました。

2014年8月22日金曜日

いよいよ、出荷始まる

注文がハイ・ペースで入ってきています。
こちらはダイコンの圃場。
この畑には6月に一回機械で除草に入りました。そして今では、雑草がうまい具合に畑を保湿してくれています。もしもこの草がなかったら、この畑の土はもっと乾いていて、ダイコンもこれほど瑞々しく育っていないわけです。
雑草だって、ちゃんと役に立っているんですね。

夏大根を収穫、コンテナに詰めて軽トラで作業場へ。


選別と箱詰めを同時進行。猫の手も借りたいほどの忙しさ。


鮮度が保てる「土付き」が大部分ですが、「洗い」をご要望のお客様には、圃場にある洗い場で大根を洗ってから作業場へ運びます。

一方、ニンジンも順調に出荷中。




この野菜たちは、今のところ100%が道外に向けて出荷されています。

2014年8月1日金曜日

小麦の収穫

いよいよ小麦の収穫時期を迎え、農家はコンバインの順番待ちです。
今朝、「小麦畑に機械が入ったよ!」という連絡を受け、車を走らせました。
コンバインは畑の北側、一番奥を刈り取り中。


脱穀された小麦はトラックに積まれ、倉庫に運ばれて熟成を待ちます。
今度会う時は、小麦粉になって戻ってくるんだね。


収穫後の畑を見渡すと、刈り残された麦稈と畝間に育っている赤クローバーの上に、コンバインから吐き出された麦稈ともみ殻が乗っています。
この残った麦稈を刈り取って圧縮し、巨大なロールを作って牧場に売る農家もたくさんあります。牛の寝床になるのです。
でも、自然栽培ではそんなもったいないことはしません。クローバーともども鋤き込んで、土に返します。
さて、赤クローバーは小麦の陰で施肥もされず小さく育っているため、刈り取りの邪魔になりませんでした。これからたくさん光を浴びて、大きくなります。


2014年7月16日水曜日

麦秋: 黄金色に輝く畑

小麦が熟してきました。
花が咲いて黄緑だった麦畑が、金色に輝く季節です。


まだ柔らかい子実
噛むとガムのような弾力がある
小麦の品種は「きたほなみ」、秋まき小麦です。
実は、この畑では小麦の間に赤クローバーを蒔いてあります。
発芽した赤クローバーは、土壌に施肥をしないため大きくならず、今のところ小麦の陰で小さく、ひっそりと育っています。そのため、小麦の収穫の邪魔にはなりません。
赤クローバーは小麦の刈り取り後に大きくなり、緑肥として大活躍しますが、詳細は収穫後にレポートしましょう。

小麦の足元で育っている赤クローバー
小麦畑の隣に、大根畑があります。7/15から出荷が始まりました。
その隣に青えんどう豆。ちょっともいで、生で食べてみましょう。
口の中に甘い汁が広がります。サラダ感覚で食べられますね。